それは放課後

あっくんを待ち伏せする為に教室でキヨと待っていた時だった…





「あのね、つい最近気がついたんだけど……」



「(?)…うん?」



「あのね…」


「うん。」



「私、ヤクザっぽい人に絡まれた事ない」

 


「………は…?」


「だってさ、山吹の周りって結構いるでしょ?それっぽい人」




実は、山吹の周りには何気に暴走族やヤンキーなど

柄の悪い人が多く生息している珍しい地域で

たいていの人は一度は絡まれる経験をする

千石も幾度となく絡まれた事はあったが

持ち前のラッキーで今の所危険な目にあった事はない…




「でも、それは良い事じゃない…?」



「そうだけど………つまんない」



「……つ…つまんない…?(汗)」



「そう!!つまんないの!!!私は絡んできてほしいのに!!」




絡まれないのは良い事ではないのかと

千石は冷汗を流しながら「なんで?」と聞き返す




「だって…だってさ…皆ズルイんだよ?

あんなカッコ優しい人達に声をかけられて…」



「…カッコ優しい…?

(……ゴメン…どこがカッコ優しいのか…解らない(汗))」


「え?ほら、絶対彼女には優しそうじゃない!!

そりゃもうあっくんみたいに!!!」



「(あぁ…そういう事)つまりちゃんは亜久津みたいにきっと皆優しいと…」


「ん〜…皆ではないだろうけど……

でも優しいだろーなーって事は解るの♪」



「どうして…?」



「直感☆」



「……(はずれてると思う…)


「だからね、絡まれてみたいんだー♪」



「そ…そうなんだ…(汗)


(…亜久津…俺もうちゃんの思考が解らなくなってきたよ…)」


「て、事でこの前から一人で歩いてみたんだけど……」



「……だけど…?」



「なぁーんか、避けられてるんだよね〜…そうゆう人達に…」



「さ…避けられてる…?

えっと、それはどんな風に…?」



「なんか……近寄ると逃げられるし私の顔見ようともしないし

団体様で居たから真ん中に突っ込もうとしたら
ザッ!!!っと道開けられたし…」

 

 

 


「………………………ちゃん…何したの…?」

 

 

 

 



「何もしてない ……しかもね、道聞いたんだけど…」


「ちょっと待って、ヤクザっぽい人に…?」



「?うん」


「…そう…(汗)(普通…聞かないよ…ヤグザには)



「それでね、声かけたら『ぁあ゛!?』ってカッコよく振り向かれたからね…」

 


「(………………………カッコよく…?)」

 

 



「私も満面の笑みで『駅って何処にあるか教えて下さい 』って言ったんだけど………

めちゃくちゃ怯えた顔された…


「………………」


「何て言うか…まるで死人を見るような…」


「………………」



「しかも『は…はははははい!!!!なななんでしょうか!?』

…て、すっごくきょどってたし…」



「…………で…?」



「でさ…」





と、がまた話始めようとした時[ガラッ]っとドサが開く…




「何してんだテメェら…」



「あっくん
vVvV



「先に帰ってたんじゃねーのかよ」


「えー?だってさ、ほら……あっくんが淋しがると思って
vV



「テメェがだろうが」



「えへへ
///バレた?」



「………………」

何なのだろう…あのバカップルは…

 




キヨは白い目で二人を見つめる…

きっとあんな二人を見れるのは自分だけなのだろう

なんせ…亜久津は人の前でイチャつくなんて絶対しないだろうし

それがたとえ親でもだ…

だからこそ自分は信頼されていると解って嬉しいのだが……




「(なんだろう…あんまり嬉しくない…(泣))」





まぁ、目の前でイチャつかれて嬉しい人なんていないだろう…

そろそろ悲しくなってきたので二人を帰ろうと促し、学校を出る…

すっかり夕方だ、辺りはオレンジ色に染まっている…




「(この時間になると、多くなるんだよなぁ…)」




この夕方から早朝迄の時間は1番柄の悪い奴らが多い時間帯で…




「(こりゃあ…無事に帰れるかなぁ…?)」





なんて思っていると案の定

ヤンキーっぽい5人組が近寄って来た…





「(あっちゃー…もう来たかぁ…)」




と、思った瞬間…ヤンキーの反応が可笑しい…いや、変わった…




「(なんで足を止めたんだろ…

確実にさっき迄は絡んでこようとしてたのに………ん?)」





5人組はある一点を見たまま奮え、怯えている…

その目線の先には……





「(ちゃん…?

……いや、違う!!!亜久津だ!!!!

…………て、事は…あぁ…そうゆう事…ね…)」


 



千石は一人…

二人の後ろで静かに確信した…

それはもう哀れみと言うかなんとも言えない目をしている千石の元に

ある意味最強のがこっそりと耳打ちしてきた




「でさ、さっきの続きなんだけど、どうしてだと思う?」


「………………」






千石は何も言えなかった……が、心の中でこう呟いた







 













亜久津の仕業です







 

 












と…


















 

 

 

 

 

 

〜あとがき〜

う〜ん…うん。

う?う〜ん…うぅ〜〜〜〜…

 

 

 

ありがとうございました?

いや、違うごめんなさいか…

 

 

 

…んあ?あ、すいません☆

どうやってあとがき書こうか迷っていただけです☆

なんか無理やりな設定ですいませんでした…

しかもあっくん殆ど出てこねぇ…

こんなんでも最後まで読んでくださってありがとうございました☆