「まだかなぁ…」
時計の針は夜三時を指そうとしていた…
こんな時間まで起きるのは久しぶりで、
沢山あったコーヒーのポットの中身も既に無くなっていて
今、丁度コップの中にあったコーヒーを飲み終えてしまったところだ…
なぜ起きているかというと、理由は彼氏…跡部である
跡部は学校生活をしながらも仕事をしている
中学生が仕事なんてと思うが流石金持ち
そんな事は気にしないらしく、学校が終わった後
家で仕事をするか何処かのパーティーへ行くか…
だから真夜中に帰って来るなんてしょっちゅうで
「俺の帰りなんて待ってないで寝てろ」
なんて言われてるけど、やっぱり
「おかえりなさい」
ぐらいは言いたくてこうして待ってる…
だけど実はこれで五回目のチャレンジ…
「今日こそ絶対言うんだから!!!」
そう言い聞かせ、私は「ん〜〜〜っ」と背伸びをした
「景吾様、到着いたしました」
「ああ…(四時半か…)」
ドアが開かれ、車から降りるとある事に気づき
心当たりがないかを考える
「(俺の部屋の電気がついてる…?
……………!)」
まさかと思い自分の部屋へ行ってみれば案の定
愛しい彼女がスヤスヤと自分のベットで寝ている…
テーブルにはコーヒーポットとコップ
明らかに自分を待っていたのが伺えた…
跡部は舌打ちをすると
に近付き抱きかかえる
「今日は帰してやるが
次に部屋で無防備に寝てたら帰さねぇからな…
覚悟しとけよ…」
そのまま廊下へ出るとの部屋へ向かう
「…ん……」
「?……起きたか?」
「跡…部…?」
「じゃねぇだろ…?」
「ん……景…吾…
…おか…えりなさ…い…」
その言葉に跡部は優しい笑みを浮かべると
「ああ」
と短く答え、の部屋へと足を速めた…
『 徹夜で帰って来て疲れてるのに…
抱っこしてくれて
夢の中にいても解ったよ 』
「…ぃ…おい、…部屋に着いたぜ」
「………ん……」
「起きろよ…
…起きないとこのまま襲うぜ?」
「ん…やぁ…眠…い…」
「…ッたく…そうゆう声出すと
ヤベェっつってんだろ…?」
未だ自分の腕の中で
無防備に寝ているにため息をつく…
「(安心しきられたら何もできねぇだろうが…)」
ゆっくりとをベットへ寝かせ
顔にかかった髪を指で退かす…
「(こんな俺も重症だな…)」
そんな事を考えながらの頬と首筋にキスを落とし
静かに部屋を出た…
「ん…あれ?」
気付いた時には自分の部屋にいて
自分のベットで寝ている…
「(景吾の部屋に居たはずなのになぁ…?)」
寝てしまったらしく途中から記憶が無い…
「でも…景吾に会ったような…
……もしかして、景吾が私を運んでくれた?」
記憶をたどりながら長い廊下を歩いていく…
「、珍しく起きるの早ぇじゃねぇか」
「あ、景吾!
…あのさ、昨日の夜、私を部屋まで連れてってくれた?」
「………覚えてねぇのかよ
この俺にあれだけ耐えさせといて…(黒笑)」
「そっ…そんな事はありませんよ…?(焦)」
「ほぉ…なら理由を教えてもらおうじゃねぇか
…俺の部屋で“誰か”を待っていた訳を…な」
「うっ…………///
けっ景吾絶対解ってるでしょ!!!
知らないふりしないでよ!///」
「さぁ…な、俺が知ってんのは俺の帰りを待ってたくせに
熟睡してた奴しか知らねぇが…?」
「ッ///ほらやっぱり解ってんじゃんか!!」
「へぇ……ならその帰りを待っていた理由は?
眠り姫?(ニヤリ)」
「そッそれ…は…えっと…///」
「それは?」
赤面しているの唇を
長い指でなぞる…
『 あなたが愛しくて愛しくて
これ以上どうしよもなくて
あなたが愛しくて愛しくて
ずっと…
ずっと…
ずっと…
大好きだよ 』
「っ〜〜〜知らない!///」
言えるはずが無い
言えば確実に今日学校へ行くことが出来ないから
色々と…
それに、意地悪で…
時々居なくなっちゃうんじゃないかって
不安にさせられるけど…
それでも…
ずっと…
ずっと…
ずっと……
〜あとがき〜
歌夢でしたぁ♪
使ったのは大塚愛で「大好きだよ」です☆
う〜〜ん…まぁまぁ?
これからも何個か書いていきたいです♪
では、ありがとうございました☆