[バスの中]
「ところで先輩いつまでそこに突っ立ってるつもりなんスか?」
「うん…と…どこに座れば良いか分かんなくて…
どっか席空いてる?」
「俺の隣空いてるぜ!」
「桃の隣?」
「あー!!桃ずるいぞぉー!抜け駆けはー!!」
「俺が1番早かったんだから文句言わないで下さいよ英二先輩ー。」
「じゃあ桃の隣に行かせてもらおうかな♪」
「よっしゃあ!!大貧民やろーぜー♪」
「じゃあリョーマ君達と一緒にやろ☆
手塚部長も入れてさ♪」
「ああ!(…手塚部長ってやれんのか…?)」
………
「…っくっそぉ!!俺が大貧民かよ!」
「私は平民〜♪」
「俺は富豪ッスね。」
「にゃ〜俺は貧民かぁ〜…ところで大富豪は?」
「俺だ。」
「手塚部長!?強いですね〜(驚)」
「昔よく家族とやったからな…。」
「(ヒソ)昔って言うとスッゴく昔に思えるんスけど…桃先輩は…?」
「(ヒソ)あぁ、俺も。」
「越前!!桃城!!二十周追加だ!!」
「「………はい。」」
「あ〜あ、桃達メニュー追加されちゃったね〜☆(笑)ドンマイ♪」
「先輩…絶対に楽しんで……ふぁ…。」
「ん?リョーマ君眠いの?
て、もう寝ちゃった………あれ?皆…?」
自分の意識も遠退くのを感じながら
奥から軍隊の様な人が入って来たのが見え、は気を失った…
「………起きろよ。」
「…ん、…も…も…?」
「良かった…俺と以外他の奴らはまだ起きてねぇんだ…。」
「…他の…奴ら…?」
周りを見ると学校の教室の様だ…
他校の生徒…この合宿の参加者が一つ一つの席で寝ている…
「…ここ…どこ…?」
「解んねぇ…気付いたらここに居て、皆眠ってたんだ…。」
「…ひとまず皆を起こそう…リョーマ君…。」
「…ん〜………先…輩…?」
「起きて、他の皆起こすのを手伝って…。」
「…ここ、どこッスか?…合宿所…?」
「解んない…今は皆を起こすのが先…かな。」
「……そぉスね。」
…三人で近くに居る人から起こしていく…
数分後には全員が起き、今の状況に戸惑いを見せ始め…騒ぎ始める…
「あーん?どこだこの古びた学校は…
まさか、この俺様に此処で過ごせとも言うつもりか?」
「せやな…合宿所にしては古すぎやし…。」
「…顧問の先生方もいませんしね…。」
「本当にどうなって…」
そう言いかけたところで教室のドアが勢い良く開き
軍隊の様な人が入って来る、その後に竜崎先生、榊先生が続いて入る
「皆静かにしな!今から大事な説明をするよ。」
「今からお前達には殺し合いをしてもらう
…最後の一人になるまで…だ。詳しい事はこのビ…
「意味分かんねぇよ!」
静かだった教室に荒井の声が響く…
「殺し合いだと!いきなり何言い出すんだよ!!
俺達はテニスをしにきたんだ!ふざけた事言ってんじゃ
『パァ…ン…』
さっきまで声を張り上げていた荒井が後ろに倒れてくる…
近くにいた者は荒井を避ける様に立ち退き後ずさる…
「荒井…君…?」
目の前に赤い液が広がる…
言葉を失い皆がもう動かない荒井を見つめる…
「荒井みたいになりたくなきゃ静かに話しを聞きな!
解ったら早く席に座るんだよ!!」
竜崎先生の言葉に戸惑いを見せながらもそれぞれの席に座る…
「じゃあ続けるよ。」
ビデオを入れ、テレビのスイッチを押す…
ザー…と言う砂嵐の後
軍隊の服を着た二つ結びの女の人が映り明るい声で話始める…
「はーい☆今日は〜♪皆にBRの説明をする担当のマミって言いまーす☆ヨロシクね〜♪
さて!まずBRとは何かと言うと、『バトルロワイヤル』略してBRと言うの♪
実はこの日本はだんだん人が増えて来てこのままだと駄目だって事でBR法が裏で造られたの
中学校の中から前は選んたんだけど今回からジャンル別になって
貴方達はその第一番目でーす☆おめでと〜♪
では!失敗しないようにBRの説明をするわね☆
まず、一人に一つこのリュックが渡されるわ
この中には三日分の食べ物や飲み物、この島の地図にコンパス、そして…ランダムで武器が入ってるわ♪
…私のはどうかな〜…わ☆大当りvv」
嬉しそうにリュックから拳銃を取り出す…
「でも、ハズレでも諦めないで!
武器等の道具、食べ物など他の人から奪っても良し、共同で使うも良しよ☆
でも最後に生き残れるのは一人だけなのは覚えといて♪
あと今自分が持っている物も持ってって良いわ、それと一日に三回死亡者の名前と危険区域を教えるわ
危険区域はそこに1時間以上居ると皆の首に付いてる爆弾がバーン!!
って爆発しちゃうから聞き逃したり間違えたりしない様にきおつけてね☆」
その言葉に首に付いている冷たい物に気付き触れる…(…いつの間に…)
「今回のは軽量にしたの☆でも威力は前と変わらないから安心してね
それと無理矢理外そうとしたりしても爆発するからそんな事は止めてね☆」
その瞬間いっせいに触れていた手を離す…
「じゃあ説明はここまで☆皆でルールを守り頑張って殺し合ってねvv」
そこでビデオは切れ、また教室はシン…と静まり返った…。
「呼ばれた者から順にリュックを取り、学校から出てもらう…
誰か質問はあるか?」
「…はい。」
「…。」
「なぜ私達何ですか?」
「くじでジャンルを決め、さらに細かく選んだ…
その結果テニスとなり、ここに居る者達が選ばれた…
立海大はハズレくじを引き、ここではなく他のスポーツのBRに参加する事になっている。」
「そ…んな…まるで遊びじゃないですか!?」
一斉に軍隊が銃をに向ける…
「仕方ない事だ…死ぬのが嫌なら殺すしか無くなる
口論したければ最後の一人になれ…。」
「っ……。」
「先輩、今は抑えてください大丈夫だから。」
「……う…ん…。」
「…他に質問はないな?…では呼ばれた者は出て来い…1番。」
「…………。」
睨み付けながら竜崎先生の所へリュックを取りに行く…
「今回女子はお前だけだ…頑張るんだよ?」
「…………。」
無言でリュックを取り、教室を出る…
ただ…これが夢である事を
願いながら…