〜放課後の学校にて〜

(場所は外なり中なり…どちらでも)

 

 

 

 

「み〜つっけた♪」


「あれ…キヨ?

見つけたって…私の事探してたの?」


「うん!すっごく探してた!!

君にど〜〜しても渡したい物があってさぁ〜…」


「渡したい物…?

………あ!解った!!

バレンタインデーのお返しでしょ!

キヨなら絶対ホワイトデーのお返しくれるって思ってた☆」


「それ…女の子が言う言葉じゃないよ…?(汗)

…っていうか、お返し目当てで俺にくれたの?

あのチョコレート…」


「え!ちっ違うよ!?」


「本当に〜?」


「ホントだって!!

だってあのチョコレートはっ…」


「………あのチョコレートは…?」


「っ〜〜〜
///

なんでもないから気にしないで!!
//


「えぇ〜〜っ

……ま、今日は聞かないでおこうかな…

今は俺があげる側だし♪」


「(…今日は…?)」


「さて☆バレンタインデーのお返しですが!」


「は…はいっ

なんでしょう!」


「………ちょっと目、瞑ってて♪」


「目…?」


「ビックリさせたいから☆」


「そっか!OK♪」


「いい?絶対目を開けちゃダメだよ?

絶対の絶対だからね?」


「解ってます♪」



目を瞑っていると、

何故か、柔らかく…少し温かいモノが

両頬を覆う様に触れる…



「!?キっ…キヨ!?」



「目…開けちゃダメだからね〜?

開けたらペナルティ〜♪」


「ぺ…ペナルティー!?

あの青学の人が作ってた

恐ろしい飲み物!!?」


「違う、違う☆(汗)

もっと別な事だよ♪」


「…ペナルティーよりは…マシ…?」


「ん〜〜…マシだと思うよ?

あれ飲まされるよりは。」


「そっか…ならいいや」


「いいの?…本当に?」


「だってあれ飲まされるよりは

普通になにか罰ゲームやった方が

命の安全があるもん


「……………(汗)

…とにかく、目は開けちゃダメだよ?」


「何度も言わなくても解ってるってば☆」


「――そうだね♪」



未だ頬は何かに触れられていて…

なんとなく“それ”が

キヨの両手だと感じる…


それはまるで逃げられない様に

触れられているようで…



「……あ…あのさ、キヨ…

両手…使ってたらバレンタインのお返し…

取り出せないんじゃない…?」


「ん?よく俺の手だって解ったね〜♪

でも大丈夫!

このままでもちゃんと

バレンタインデーのお返し…

あげれるから。」


「…え…?」



そう言って両手で頬を…

顔を上向きに上げられる



「キ…キヨ…?」


「目…閉じててね…?」



キヨの吐息が近付いてくる…

それは、もう…すぐ傍まで……




「っ――
//




我慢しきれなくなって

閉じていた目を開けると、

目の前には“やっぱり”というように笑う

キヨの笑顔があり…


 



――はい、ペナルティー決定…――

 




気付けば唇には柔らかな感触と…

“止まってしまったのではないか”と思うような

一瞬の時間が流れて…



 

 

 

 

 

「っ―――はぁっ…キヨ!!?///」


「バレンタインデーのお返し☆

ちゃんとあげたよ?」


「…………へ?」



それだけ言うと

キヨは笑みを浮かべたまま

来た道を歩いて行く…



「……え…ちょっキヨ!?

お返しっ…て………っ
///

 



一人…立ち尽くしたまま

感覚の残る唇へ

指を当てた…













 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜あとがき〜

やっぱりキヨだと甘くなります…(汗)

そしてキヨのヒロインちゃんは

必ずと言って良いほど

普通の子に近い子になるんです。


……不思議だなぁ〜…


てか、キヨはへらっとしてる時と

真剣な時のギャップが

カッコよすぎてダメです…。


とにかく、久しぶりにキヨ夢でした♪


ありがとうございました☆