なんだろ… なんか…なんか……
「…おい」 「はえっ!?」 「なにボケッと突っ立ってんだよ」 「えっ…あ…うん…」 力の無い返事をするとは亜久津の隣に座る… ここは昼下がりの屋上。 今は授業中なので当たり前だが 亜久津との二人しかいない… …そう、それは当たり前の事。 二人は約束はしないものの いつも一定の時刻になるとが屋上…亜久津の元へ来て 二人だけでキヨが来るまで過ごすのが“普通”になっていた… だからこそ、亜久津は今日のに疑問を抱いた いつもなら明るく、楽しそうに喋りかけくる筈のは 心ここに有らずと言ったかの様に無表情であらぬ方向を見ている 「「……………」」 滅多に無い沈黙…。 の横顔がどうにも悲しそうな切なそうな… そんな顔に見えて 亜久津は小さく舌を打つ 「…どうしたんだよ」 「…………え…?」 亜久津から話掛けてくるのは珍しく は顔を亜久津へ向ける 亜久津はの方を見ずに前を向いたまま煙草を吸う… 「………………」 「…“どうした”…って…… …どうも……してない…よ…」 そう言ってまた俯くに どう見たっておかしいだろ…。と、 亜久津は心の中で溜息を吐く いつもなら“どうかしたのか”と聞けば たいていの悩みは打ち明けてくる… が、今日は“いつも”と違って話して来ない… これには亜久津も頭を悩ませた…。 なんだかんだ言っても の明るい声も、笑顔も 亜久津にとったら“大切なモノ”である以外なんでもなくて… それもこれも引っくるめて“”が好きだと言う事にも間違いは無い 自分が聞くだけでの不安や悩みが無くなり 笑顔に戻るというのなら いくらでも聞くつもりなのは言うまでもない。 今度は煙を吐くと同時に深い溜息を吐く 口から取った煙草を地面へと押し潰すと の頭へと手を伸ばし自分の胸板へと引き寄せる 「あっ…あっくん!? いきなりどうしたの!?」 「どうしたはテメェだ… なんかあんならさっさと言え…。 テメェがそんなだとコッチの調子も狂うんだよ」 「う゛っ…(汗)」 “バレた”と言うかの様に息詰まるに 亜久津は“言う迄離さねぇ”オーラを出す(笑) それに観念したのか 怖ず怖ずと俯いたままが亜久津から少し離れ、口を開く… 「……て…ほしいです…」 「…?」 「甘え…させて……ほしいのデス…///」 「……………ぁあ!?」 の言葉に亜久津はつい声をあげる まさか自分があれだけ悩んだ内容が “甘えさせてほしい”なんて簡単な要求で… と、ここまで考えて亜久津は考え直した。 “の事だからこうゆう内容だと気付くべきだった”と…。 ある意味酷いのだが とりあえず悪い事じゃなくて良かったのは確かだ。 「テメェは良くそんな事ぐらいで悩めるな」 「だっ…だって…/// …は……恥ずかしかった…ん…だもん…///」 「…?」 「なんか…改めて…言おうとすると… 凄く…恥ずかしく…て…///」 そう言いながら どんどん赤くなっていくに亜久津は顔を背ける… このままを見ていると 抱きしめるだけでは済みそうになかったからだ 「…だから…その…///」 まだ弁解しようとするに 亜久津は髪を欠き上げ、今日何度目か解らない溜息を吐く 「どうすりゃあ良いんだよ」 「え…?」 「“甘えたい”んだろーが…」 「!……う…ん…/// …えっと……じゃあ…あの…」 「…さっさと言わねぇとやらねぇぞ」 「ぅっ//…その……… ナデナデ……して…ほしい…です……///」 「………………」 相当恥ずかしいのか 語尾が小さくなっていくに 亜久津は言葉が出ない…いや、心の中では… 『テメェそれ以上言うとここで押し倒すぞ?』 みたいな事を、頑張って 行動に移さないように抑えている状態で… 亜久津は必死で理性を押し止めながら 真っ赤になって俯いているの頭に手を伸ばす… 少し癖のある髪に手を乗せると その毛並みに沿って手を滑らせる… 始めは目をつむっていたも 少しの間撫でられると俯いたまま少し目を開け 亜久津を上目使いで見る 「……んだよ」 「…へへ///」 「っ!?///」 はにかむ様に笑ってまた目をつむるに 亜久津は撫でていない方の手で顔を隠す…
まるで…
そろそろ抑えられなくなってきた“理性”を隠すかの様に…
〜あとがき〜
いやぁ〜…久々に甘いモン書いちゃったッスねぇ〜(笑)
これは友達からのリクがあって書いたもので
なんか気づいたら甘くなってました(汗)
今回の私の中のお題が「甘えさせてみよう」だったので
ヒロインちゃんがあっくんに甘えるトコを書こうと思って書いてたら
改めて甘えさせようとしてる感があって(どんなだよ)
今回は異様に照れてるヒロインちゃんになってしまいました(笑)
だから、ヒロインちゃんが暗く見えたのは
只単に「どうやって切り出そう」かと悩んでいて
顔には出さないが心の中では
ずぅっと赤面状態だったわけですね☆
てかあとがき長!!!
これだけ説明書かないと解りにくい文章って…(汗)
ホントすいません!
ではっここまで読んでくださってありがとうございました!!